こんにちは、オーナーのTaichiです。
最近撮影入ると翌日すごいだるくなります。
すごい衰えてるなと感じるんだけど、よく考えたら原因は撮影での疲労ではなく、長時間運転による疲労なんじゃないかと思っていて…。(湘南に移住したデメリットはこれか…。)今の車は機材をたくさん運べるのと燃費を考えて軽自動車を使っているのですが、さすがに長距離運転の疲労がすごいので、今年5月に新しく車を契約しました!しかし契約から半年以上が経ちますが、未だ納車されません…。早く来てくれないと私の腰が…。
さて、そんなことはどうでもよくて…。今日はコミュニティのSlackで、会員さんが投稿してくださった作品に対してアドバイスさせていただいた、Vlog作成のポイントについてお話してみようと思います。今Vlog制作はすごい人気ですし、映像を撮ったり編集したりするいい練習コンテンツになるかと思いますので、ぜひみなさんもトライしていただければと思います。
Vlogって一体何撮ればいいんですか?
生徒さんや会員さんから、個人作品の相談だったり、何を作って練習すればいいかという相談がよくありますが、その答えの1つとしてVlogっていう選択肢があるのがあるかと思います。お仕事とは違って、もっと気楽にカメラ構えて日常を切り取ることで、見せ方を考えてみたり、企画を考えてみたり、編集で遊んでみたりと、練習としてはすごくいいんじゃないかと思っています。
無意味なカメラトランジション多発問題…。
ただとはいえ、会員さんが投稿してくださる作品を多数拝見して気づいたことは、Vlogコンテンツとして日常を切り取っている部分が不足しているというか…、内容の深みが足りない事が多いというか、(言葉にできていなくてすいません)、そのように感じることが多々あります。お話を伺ってみると、やはり何を切り取ってどう見せたらいいのかわからない、どうコンテンツを終わったらいいかわからない等と言った返答が多く、その深みの足りなさゆえに、カメラをギュンギュン振り回して派手なトランジションを無意味に多発したりしてしまうというケースが多くなっているようにも感じました。
カメラをビュンビュン振り回して面白いorカッコいいトランジションを作るのは全然いいと思いますが、意味のない場所での派手なトランジションは、コンテンツを作る上でどう作用するのかをしっかり考えなければいけないと思います。もしかしたら、ただのクリエイターサイドのエゴが思いっきり描写された、「どう、私の技術すごくない?」感を出しているだけかもしれません。視聴者がクリエイターならば良さが通じるのかもしれないですが…。一般の人が見たときに「で、結局何の話だったの?」と本来伝えたいことやストーリーテリングに影響してしまっては本末転倒です。

もちろんシーン転換や、間延びしているカットを改善する目的でこだわりのトランジションをいれてみたり、コンテンツ中のテンポをリフレッシュorリスタートさせるみたいな使い方は、ハッと目が覚めるような感覚で素晴らしいと思います。しかし無意味な多発はそれこそ無意味かもしれないですよね。ただただ騒がしくてよくわからないっていう状態になってしまうかもしれないですし。
しかしそれを多発したくなってしまう事実はなぜなのかということです。余談ですが、個人的にはこういう派手なトレンドは数年後に見返したときにコンテンツそのものが色褪せてしまう可能性が高いと思います。自分も経験談としてありますが、こういう過去の作品って、数年後には結構目も当てられない状態になってしまったものが多く…。それを見返す時にはそのトレンドは過ぎているみたいなこともありますよね。
では一体何を考えればVlogに深みが出るのか、どうすれば意味のない加工でごまかしのつなぎをしなくてよくなるのか、そういった話を次でしていこうと思います。
ケーススタディで考えてみよう
例えば、これを読んでいるあなたにはお子さんがいらっしゃるとして、近々運動会があるとしましょう。「ではその運動会をVlogしてみましょう」という企画があるとします。
これまで見てきたVlog作品でつまずく多くのポイントは、ずばり
コンテンツの始まり方と終わり方です。
もし撮影前の企画段階で、このVlogはこう始まってこう終わろうというざっくりとしたイメージを作ることができれば、それ以外の展開に関しては後から肉付け(撮影)していくだけです。したがって、途中にいろんなものを撮ったとしても最終的な終わり方(ゴール)がぶれていなければ、どこかで方向性を失うことも少なくなるし、全体的にしっかりとしたコンテンツになるかと思います。
ではこれを運動会というテーマで考えた時に、始まり方は運動会でお子さんが開会式に並んでいる所からスタート、そして閉会式でゴールという感じになるかもしれないですね。それがぶれなければ、あとは徒競走や玉入れなどの競技は肉付けなので、何を撮ってもいいですよね。
You Tubeで運動会って検索すると、パパさんがハンディカムで長回ししたようなコンテンツがいっぱいでてきます。記録映像としてはいいのかもしれないですが、これではVlogとしては深みが無さすぎですよね。面白さにもかけるし…。正直言って記録だけの映像って、後で気軽に見返そうとはならないようなコンテンツなんですよね…。記録なのに記録の意味を成していないというか…。
Vlogの企画を考える上で最大のヒント!
私がなぜ例として運動会を出したのか。(遠足でもいいけど)それはみなさんもしかしたら一度は聞いたことのある有名なセリフにあります。それは….
っていうやつです!私はこれこそがVlogを作る上での最大のヒントだと思います。
そう、まさにVlogでも同じ考えができるのですが、Vlogだって運動会は家に帰るまでがVlogなんですよ。
先ほど上で開会式と閉会式がスタートでありゴール?という話を出しましたが、これでは全然面白くないんです。なぜなら、それは運動会の「本番」だけのコンテンツであって、それの前後がまったく描写されていないのですから。よくシチュエーションを想像してみましょう。
運動会が楽しみなお子さんもいれば、そういう行事が嫌いなお子さんもいるでしょう。いずれにせよ運動会という行事によって、当日のお子さんの様子はいつもと違うことはありませんか?張り切っている子もいれば、嫌だ~って泣いてる子もいるわけです。そこって絶対に描写すべき箇所だと思いませんか?
実際、運動会は始まってさえいないのですが、コンテンツとしての運動会は家を出る前から始まってるはずなんです。その様子が描写されたのちに、家を出て運動会の会場に向かう道中のカット、天気を表すような空や季節を表すような植物、そして会場でガヤガヤお子さんより盛り上がっている親たち。
「頑張って一等賞とったらご褒美買ってあげるから!」って送り出すママ。
「一等賞になったら仮面ライダーのおもちゃ買って!」ってせがむ息子。
残念ながら途中で転んでビリになるという結末。
しかしよく頑張ったとおじいちゃんが帰りにおもちゃを買ってくれる。
家に帰って美味しいご飯をみんなで囲んで幸せに過ごす様子。
つまり…
運動会のVlogを作ろうと決めたらまずはざっくりとした構成を考えますが、スタートは開会式ではなく、家で準備をしている所。そして終わりは閉会式ではなく、家でご飯を食べている所。これだけ考えて決めておけばいいんですよ。もちろんこの始まり終わりじゃなくてもOKです。ただ、コンテンツの主軸となる本番だけにフォーカスをあてては深みがなくなるかもしれないということです。もっとコンテンツに遊びと余白を持たせてみましょう!
こうやってちょっとでも日常にストーリーをしっかり描写できるようになれば、無意味なカメラのギュインギュイントランジション多発なんてしなくなると思いませんか?いえ、むしろそれをすることでストーリーの邪魔になってくる可能性ありませんか?(もちろん間延びしてきたなっていう箇所にアクセントで入れるという感じは最高だと思います^^)まだまだその先に考えたいテクニックはたくさんありますが、まずはこのベース…
とまあ、こんな感じでもうちょっとコンテンツの「本番」以外に目を配ってみてはいかがですか?ぜひちょっとでもいいなって思ってくださったら、早速明日から実践してみてください。そしてまたたくさんの作品公開お待ちしております!